医療Q&A(座談会の質疑応答より抜粋)Q.血圧の薬は一度飲んだら一生飲むのですか?
A.いろんな研究があって、5人に1人はやめられます。心臓のポンプや動脈の働き、食事に関係があり、塩分を取りすぎるのは良くありません。例えば塩分を20gから10gにする、または薄味にして塩分を下げるなどが必要です。さらに運動することによって、血圧・コレステロールを下げることも重要です。
Q.血圧の薬を40年以上飲んでいますが、それでもやめられる可能性はありますか?
A.下がりすぎていないのなら、3種類飲んでいるものを減らすとか、3回飲んでいるものを減らすとかやってみて、数値が変わらなければ止められるかもしれません。
Q.よく足が引きつり痛いのですが、良い薬はありませんか?
A.疲れていると出やすい症状です。筋肉の中に乳酸がたまると神経が疲れて過敏になって筋肉が固まります。漢方はお勧めです。芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)などの種類があります。
Q.心房細動の薬を飲むと、寿命短くなると言われたのですが本当ですか?
A.心臓の薬はプロトロンビンという検査によって調整する薬で、痛し痒しのところもあります。「薬に頼らないで元気に暮らす」のが理想だと思います。
Q.言葉が出ないのが悩みです。おしゃべりすることは脳に良いのですか?
A.脳の中の言葉の中枢が痛むと失語症となります。脳の働きの問題であって、人と話す習慣をつけておくと防ぐことができます。普段から人と接して話すことが大切です。料理・マージャン等手先を使うのも良いです。
Q.普通の物忘れと認知症の違いはありますか?
A.場所や人間違い、曜日間違いは物忘れです。何も取られていないのに、「物を取られた」など間違うことは認知症です。認知症を止める薬はありますが、普段から予防が大切です。
Q.70歳を超えてからも筋トレをやっていますが、良いトレーニング方法はありますか?
A.年をとると筋肉が痩せてきます。限度は人によって違いますが、10回やったら休んで5回やるなど10回を基準にしたら良いと思います。準備体操は必ず行って下さい。また、人間の身体で一番先に弱るのは「大腰筋」(腰骨と大腿をつなぐ筋肉)で、細くなるとバランスがとれなくなります。ここで簡単な運動法をご紹介します。
(1)イスに浅く腰掛けて体を斜めにした状態で膝を上に上げる(10回)。終わったら反対。
(2)洋式トイレの高さまで腰を下げる。膝を出し過ぎないよう注意して下さい。
Q.血圧が高い場合、入浴は控えた方が良いですか?
A.風呂は入った方が良いですが、その日だけ急に高くなったのであればやめた方が良いと思います。ぬるめのお風呂にゆったり入って血圧を下げる方法もありますが、いずれにしてもストレスかかるようならやめた方が良いです。
Q.お腹がすかないので、食事はずっと2食(昼・夜)です。3食の方が良いのですか?
A.長い間の食生活は変えない方が良いです。食=楽しみですので、食事の工夫をしてはいかがでしょうか。一般的に3食を2食にするのは脂肪を吸収して健康に良くありません。
Q.「診療明細書」がわかりにくのですが、どのようなことが書かれているのですか?
A.「診療明細書」は診療の内容を詳しく掲載してあるもので、その日に行った処置や検査、また何の薬を出したか等を点数と一緒に表しています。わかりづらい内容も多いので、もしもわからないことがあればいつでも病院の職員に聞いてほしいと思います。